詩の部屋一覧

陽がしずむ

輝いていた太陽

今は静かに落ちて行く

輝きを消しながら陽がすずむ

もうわたしをあたためることもなく

希望をあたえることもない

生きる力もつたえない

陽がしずむ

赤く染まる雲

赤く光る木々

赤く染まる思い

陽がしずむときのまぼろしにすぎない


夏を思う

眩しい日ざしの中で

ゆれる影

差し出した手を振り払ってかけて行く君

夏ははきっと君を燃え立たせているのだろう

穏やかだった春のひかり

君は物足りなさを覚え駆け出したんだろうね

止はしない引き戻しはしない

君の自由な心で自由な翼でかけていけばいい

残されて僕は夏を思う君を思う

まぶしさはいつも君が放っていたひかり

僕にとって君は春のやわらかさ

夏のまぶしさだった


悲痛な叫び

散る花びらの叫び

聞こえるだろうか

悲痛な叫びが

聞こえるかい?

君のその我儘な耳に

もし聞こえていれば・・・君はその痛みにたえられないだろう

わたしは散る花びらを手のひらにすくう

同じ痛みを感じて・・・


のんちゃん

のんちゃん

おぼえているかな・・・

のんちゃんを一番最初に作ってくれた人のこと

のんちゃんのかあさまとわたしのかあさまは一緒だよ

かわいいのんちゃんをあの本でみつけたときの喜び

かわいいのんちゃんを胸に抱いた時のうれしさ

のんちゃんのんちゃんって何度も呼んでぎゅって抱きしめたんだよ

かあさまが笑ってた

のんちゃんも笑ってた

わたしのかあさまとのんちゃんのかあさまは一緒

だからのんちゃんは妹だね・・・


おぼえている?

わたしのことおぼえている?って聞いてみたい

きっと・・・おぼえているよってこたえるよね

君はそんな人だったから

電話してもいい?ってきいたら

いいよってこたえたくれた

電話をするといつもお話してくれた

デートしてって言うと

いつかね・・・

でもこれはかなわなかったね

いつかは・・・いつだかわからないから