喜びをさがすのが得意だったパレアナ
わたしも真似しようと思ったことがある
むかしむかしのことだね
今は・・・
やれやれとおもうことばかりみつけてしまう
だってよろこびなんてどこにもないもの
こう思うのはさがしかたが悪いから?
喜びをさがすのが得意だったパレアナ
わたしも真似しようと思ったことがある
むかしむかしのことだね
今は・・・
やれやれとおもうことばかりみつけてしまう
だってよろこびなんてどこにもないもの
こう思うのはさがしかたが悪いから?
なんだか気持ちがそのままあらわせないよ
どうしたらなれるかしらね
椿咲くあの道を歩くことはできるだろうか
春はくるかもしれないが
わたしの春はもうこない
いつも目を白黒
頭はグルグル
やっぱりよくわからないね
「しかし・・・どうしておまえは大きくならないのだろうね~」魔女ばあちゃんの悩みみたいでした
「シチューしか飲ませないから?・・・いやいや問題はシチューにあったんだ しまった うっかりしてたよ」
魔女ばあちゃんはある日シチューをぶちまけると新しくつくりなおしました
「ごめんよきにろ~ばあちゃんはうっかりしてたよ 薬草の中に魔女には大事な若返りの薬草がはいってたんだよ これはある意味成長を遅らせる働きがあるんだよね 魔女が長生きなのはこの薬草のおかげでもあるんだよ だけど成長盛りのおまえには逆効果ななってしまったんだよね」
やはり原因はそのせいだったんか新しいシチューをのみはじめるとわたしは大きくなりはじめたんだよ
でも魔女ばあちゃんは・・・どんどん年をとりはじめたんだけどね
わたしが大きくなりはじめると「そろそろきにろに魔法のほうきの操縦を教えなくてはね」魔女ばあちゃんは古臭いほうきをとりだしました
「最近はほうきにのる魔女はあまりいないんだけどね わたしもずいぶん乗ってないんだよ でもおまえは外に出るってわけにはいかないしね この家と夜の森の中だけじゃかわいそうだし 夜の空なら危険も少ないだろうし もし人間に見つかっても空までは追いかけられないだろうからね」
魔女ばあちゃんのほうきはなかなかの曲者で乗りこなすのは大変でした それでもなんとか空を飛ぶまでになりわたしは楽しくてたまりませんでした
「いいかいきにろ あまり高くまで飛ぶんじゃないよ 月や星を目指そうなんて思うんじゃないよ このほうきはそんなに丈夫じゃないから壊れてしまいまた空から落ちてしまうよ」
もちろんそんな高く飛ぶなんて怖くてできなかったから心配なかったのですが・・・ただまん丸い月を見るとなんだかどうなってもいいから飛んでいきたい気持ちにはなったけどね
あれ