赤ちゃんは眠ってしまいました。ママはそっとベッドにねかせると「そろそろパパが帰ってくるわね」とつぶやきドアのほうに目をやりました。
「コトッ」小さな音がしてドアがあきました。運転手帽をかぶったパパがはいってきました。「おかえりなさい」ママはうれしそうに出迎えました。
「ただいま・・・ほら、買ってきましたよ。」パパは紙袋をさしだしました。「まあ・・・」ママは中をのぞきこんでニコリとして中身をとりだし「なんてかわいいんでしょう」
ママの手の上に小さな黄色い長靴がのっていました。
「赤ちゃんの名前を書いてやれなければね」パパは赤ちゃんの眠るベッドにいくと幸せそうに見つめていました。