運転手はしばらく月を見つめていましたがやがて窓辺を離れテーブルのそばにいきました
テーブルにはうさ太が並べたこんちゃんおもちのビンと月の香りが並べて置いてありました
(こんちゃんもうじきですよ)心の声で話しかけましたがもちろん返事はありませんでした
(わたしはまだ月にもどるときではありませんね・・・さて・・・地球を見物でもしてきましょうか・・・そのときが
きたらもどってきますからね)
運転手がドアを開け出て行きました
シ~~~ンとなった家の中 誰もいなくなった・・・のではありませんね
きにろが暮らしていた魔女ばあちゃんの家があった森はどんどん開発がすすみました
魔女ばあちゃんの家は魔法の木がつかわれているのでなかなか人間さんには認識できませんので森の木を切るように
こわされてしまいました
ただひとり・・・人間さんが散らばった本を見つけました「おや?本がこんなところに}
でも中は真っ白でなにも書いてありません 何冊かみているうちにあのきにろと魔女ばあちゃんが消し忘れてしまった
本を見つけてしまいました「これは・・・この文字か模様かわからないこの本は・・・まさか・・・」
人間さんは本をポケットにいれました
まさか解読はできないと思いますが・・・
もう長耳族は地球にはいないのでしょうか・・・いいえちがいますよね
黒色さん・・・魔女さんたちがいます
魔女さんたちは最近頻繁に集まっては会合を開いています
どうやら重大な出来事がおこるのを待っているようです
黒色さんたちが地球にやってきた秘密の目的 そのためにやってしまったこと・・・
それでも黒色さんたち 月の灰色さんたちは待ち焦がれているのです