「うさ太はどうやってお金を稼いでいるの?封筒はりでかい?」魔女は恥じをしのんで聞きました 「お金を稼ぐってなに?」うさ太は反対に聞きました「うさ太はいろんなものを買っているだろ?それってお金がなければだめじゃないか」 「おらはエプロンのポケットにあるお財布のお金を使っているよ かあちゃんもそうしていたよ」
魔女はうさ太がポケットから出した財布を見ました
「いくらお金をもっているんだい?」魔女は少しお金が欲しかったので恥ずかしそうにしながら聞きました
「たぶんなにも入ってないと思うけど・・・」うさ太は財布を取り出し開けてみました「ほらねからっぽだよ」
「エッそれじゃこまるじゃないか」「何か欲しいときはそれを考えながら開けると買ってもいいものならちゃんとお金があるんだよ 買っては」いけないものにはお金が出てこないよ」
魔女はがっかりしました「わたしは少しお金をもらいたかったんだよ わたしはお金を持ってないんだよ もちろん財布もないしね」「そうか・・・ちょっと待ってて」うさ太はそういうと棚の奥に手を伸ばし白いエプロンを出しました
「これはかあちゃんのエプロンだよ ちょっとつけてみて」
うさ太がエプロンを差し出すと魔女は「かあちゃんのエプロンなのに・・・わたしなんかが・・・」「いいよ エプロンをしてポケットに手をいれると・・・たぶんお財布が・・・」
うさ太は自信がなさそうにいいました
魔女はエプロンをつけポケットに恐る恐る手をいれました
オッ~~~~なんと魔女が財布を取り出しましたよ
「やっぱりかあちゃんの財布だ」うさ太はニコニコしました
「・・・そうだね・・・バスのお金ってかんがえてよ」うさ太が言うと魔女はうなずいて宙を見つめました
「お財布を開けてみて」うさ太がいうと魔女はお財布を開けてみました「あるよ お金がはいっているよ」「それは帰りのバスに乗る時払うと」いいよ 今度はほかのことを考えて開けてみて」魔女は考えました そして開けてみました「からっぽだよ」「それは買えないってことだよ 高すぎるか買ってはいけないものだよ」「そうか・・・」魔女はちょっとがっかりしました 実は掃除機って考えてみたのです
「きにろさんそのエプロンを使えばいいよ」「でもこれはかあちゃんの・・・」魔女はお財布が欲しかったけど大事なエプロンだと思うと申し訳ないt思ってしまいました
「平気だよ きにろさんが使ってくれるんだもの・・・かあちゃんだってどんなにおらが世話になったかわかっているだろうしね」うさ太はさみしいときカゲのかあちゃんを魔法で出してもらったことを思いました
「・・・申し訳ないけど・・・つかわしてもらうよ・・・ほんとに助かるよ お金がなくて困っていたからね」「うん使ってね」うさ太は魔女のエプロン姿がおかしくて笑いをこらえていました 魔女はそうとも知らずエプロンをうれしそうにさわっていました
魔女はほんとうにうれしかったのです 財布だけでなくエプロンまで手に入れたからです
魔女のへたな魔法よりうさ太のまわりには魔法以上の不思議なものがあるんですね~~
魔女は自分の名前を書いた黄色い長靴をはいて白いエプロンをしてバスに乗って帰って行きました
「またきてね~~」うさ太はゆう太を抱き窓から手をふっていました
「かあちゃん・・・」うさ太は涙ぐみました ゆう太がパタパタと手足を動かし「アウ・・アウ・・・」と言うと「そうだね おらはもうかあちゃんなんだよね ごめんごめんかあちゃんはもう泣かないよ」
うさ太 魔女新しい日々がはじまったのですね 幸せでありますように みなさんも願ってくださいね