「たいへんだ~~」ある朝早くにうさ太かあちゃんは大声をだして飛び起きました
わたしたちはびっくりして起き上がりうさ太かあちゃんを見ました
「きにろ~~こんちゃんが呼んでいるよ」その声にきにろもなにかを感じたようで「あ~~たいへんだよ」
おろおろと歩き回り泣きそうになっていました
「きにろ急いで地球にいくんだよ」うさ太かあちゃんの言葉を聞くとかあちゃんは壁にかけてあった
魔法のほうきと白いエプロンをもってきてきにろのからだにエプロンをつけてやりほうきを持たせました
「さあきにろおらがゆう太を連れてきたようにこんちゃんをエプロンポッケに入れてつれてくるんだよ」
「うさ太も一緒に行ってくれるよね」「おらは行けないよ・・・こんちゃんはきにろを待っているんだよ」
「わたしひとりで大丈夫かな~」きにろは不安げでした
「大丈夫だよ」うさ太かあちゃんはきにろをはげましました
「わたしひとりで地球までほうきを操縦できるかな~」「なにを言ってるんだい・・・これは魔法のほうきだよ
しかも魔女ばあちゃんのほうきだよ ばあちゃんが力をかしてくれるから安心だよ」
「そうだね」きにろはほうきを持って外にでました
かあちゃんもうさ太かあちゃんもそしてわたしもきにろに続いて外にでました
きにろはふきにまたがると「じゃあいってくるね・・・こんちゃん待っててね今いくからね」
ほうきがとびだしました・・・まわりではみんなも何事かと見つめていました
「わぁーーー」みんなが驚くほどほうきはスピードをだしあっというまに見えなくなってしまいました
「きにろは帰ってくるかしら?」かあちゃんが少し不安げにつぶやくと「大丈夫だよ・・・おらたちがここに
いるってことはなにもかもうまくいくってことだもんね」うさ太かあちゃんはこたえました
かあちゃんも「そうね」とうなづきました
うさ太かあちゃんはわたしを抱きしめると「ゆう太の大事なおともだちになるだろうね」とささやきました
わたしはこんちゃんのことは地球にいたときの家の中のテーブルの上にあるビンのことだとおもっていたので
ちょっと不思議に思っていましたね
やがてきにろが小さなこんちゃんを連れ帰ってきたとき・・・新しいときの流れがはじまるなんてそのときはだれも
考えていなかったせしょう・・・まあうさ太かあちゃんはなにもかもわかっていたのかもしれませんがね