過去にむかって

こんちゃんは二人でしなければいけないことを話してくれました
「うさ太かあちゃんときにろママをお月様につれてくる手助けをしたのはわたしとこんちゃんだとしって
びっくりしたのとうさ太かあちゃんが「ゆう太ありがとう」と言った意味がわかりました
「でも助けるっていうことは過去に行くってことじゃないの?」こんちゃんはコクリとうなづきました
「そんなことってできるの?」わたしには信じられないことでした
「ずっとその魔法を習っているんだよ・・・もう完成しそうなんだよ」こんちゃんは力強く言いました
こんちゃんはちょっと首をふると「大急ぎで仕上げしなければね・・・だからゆう太~これから灰色さんのところでお勉強してこなければならないんだよ」
わたしは息をのみました
それはわたしがひとりぼっちになることでしたから 「そんなに時間はかからないよ 完成したら知らせるからね
それからぼくはゆう太の心の中にいるようにするよ」
そういうとわたしの両手をとり静かになにかつぶやいてました・・・」あれれ?わたしの心にこんちゃんがいるのを感じました
「こんちゃん」心に声をかけると「ね!!ぼくはちゃんとここにいるからね」
そしてこんちゃんは魔法のほうきにまたがると「いってきま~す」飛んで行きました
ああ・・・わたしはさみしくなり泣きそうになりました「ゆう太ここにいるよ」こんちゃんの声がきこえました
「うん」少し元気になりそっと胸に手をあてると暖かいこんちゃんの手にふれました
長かったような気もしましたがこんちゃんの呼び声がしたのは意外と早くでした
「ゆう太大急ぎで魔法の森の入り口にきてよ」
わたしは走りました 命の森にはいりかあちゃん・うさたかあちゃん・きにろママに「行ってきます」とあいさつをし
魔法の森にむかいました
わたしはもう大きくなっていたので魔法の森にははいれません
いりぐちにはこんちゃんが手を振ってわたしを待っていました
「ゆう太魔法が完成したよ」わたしはコクリと頷くだけで言葉がでませんでした
こんちゃんは「フフフその前にゆう太に見せたいものがあるんだよ」そう言うとこんちゃんはからだをおおっている
ピンクの布をヒラリとまくりました
「わぁ~エプロンポッケだ」そうです こんちゃんのおなかにはフワフワの小さなポケットがついていたのです
「これはぼくが地球からくるときにくるまれていたぬいぐるみの布だよ 大事なぼくの思い出がつまっているから
灰色さんにポケットをつけてもらうときにこれにしてってたのんだんだよ」
「なぜポッケをつけたの?」「長耳さんには赤ちゃんしっぽがあるでしょ?灰色さんには赤ちゃんポッケがあるんだよ
うさ太かあちゃんはしっぽがあったけどぼくにはなかったからね しっぽかポッケをつけようとしたとき
ぼくのからだのつくりは灰色さんと同じだっやからポッケになったんだよ」
「灰色さんには赤ちゃんもちはどうしてできないんだろうね」
「・・・そうだね・・・」こんちゃんはちょっと哀しげにうつむきました
「でもきっと未来にはできると思うよ・・・さあ過去にむかって出発するよ」
「こんちゃんも一緒だよね」「うん心は一緒だよ からだはここで魔法をかけていなければいけないから
ゆう太の心にいるからね」
「うんちゃんとこんちゃんを感じているよ」
こんちゃんは目をつむり口魔法をかけはじめました
「あっ」
わたしのからだはグニャリとゆがみました・・・

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