「ところで魔女さんにききたいんだが」運転手が言いました
「魔女はやめてきにろって呼んでくれないかい?わたしの名前だよ」
「きにろさんは長耳族だからほんとの魔女ではないですよね でもここはどうみても魔女の家ですよね」
「ここは魔女ばあちゃんの家なんだよ」
「魔女ばあちゃん?」運転手はキョロキョロまわりを見回しました「今は魔女ばあちゃんはいないよ 若返りの眠りにはいってるからね」「しかし・・・魔女の気配がするからどこかで寝ているのではないですか?」「え?でもこの部屋しかないんだよ ベッドはわたしが使っているし」魔女もキョロキョロまわりを見回しました
壁に立てかけてある魔法のホウキがカタカタと小さくゆれました「フムフムなるほど」運転手はうなづき「きにろさんはどうして魔女の家で暮らすようになったんですか?」と聞きました
「ああ・・・それは・・・実はうさ太に頭の傷をなおしてもらったらぼんやりしていた昔のことがはっきり思い出すことができるようになったんだよ それまでは魔女ばあちゃんに魔法を教えてもらい始める前のことは思い出せなかったんだよ でもなぜ魔女ばあちゃんと暮らし始めてのかはわからないよ」
魔女きにろはむか~しむかしのことを話はじめました
きにろが魔女になった奇妙な話ですよ~~~