魔女が浮かれて踊っているところにドリームバスの運転手が入ってきました
手には一晩中働いてどす黒いものをいっぱいいれた袋を持っていました
「おやおや」棚の空きびんに袋の中の黒いものを入れながら
「あれあれ・・・」長靴に気づくと笑いをこらえるように下を向きました 空きびんがどれもいっぱいになると残りはシチューの鍋び放り込みいつものように魔女の目をぬすんで白いおもちも鍋にいれました
・・・いつものように白いおもちも???・・・
「魔女さんどこかにお出かけですか」カップにシチューをいれて魔女に手渡しながら聞きました
「出かける?・・・そんなことはできないさ 今日はいいお天気で日ざしが強いだろうし・・・わたしのこの姿では無理ってもんだよ」長い耳をクルクル動かし椅子にすわるとシチューを飲み始めました
「だけど魔女さんはうさ太の長靴をはいているじゃないですか
」「う・ううさ太の長靴?いやいや・・確かにそうだけどなんでわかるんだ?」「アハハうさ太の名前がかいてあるんですよ まあちょっと見には模様にしか見えないけど・・・」
「・・・これは・・・もrったんだよ・・・盗んだりしてないよ」魔女はあわてて言いました
「盗んだなんて・・・そんなこと思いませんよ」
でも運転手は・・・これはきっとだまって持ってきたんだろうな・・・と思いました
「魔女さんその長靴には魔法がかかっているんですよ」
「魔法がかかっている?」魔女は足元の長靴を見つめました
「そうですよ だからうさ太たちは外に出ることができたんです この星の人と同じ姿に見えるんです どんなふうに見えているのかはわかりませんけど違和感なくいられるんですよ」
「ありゃそうだったのか・・・おかしいな~って思っていたんだよ」
「うさ太の住んでいる家もバリアがはってあってまわりにうまくとけこませてあるんですよ」
運転手は魔女のそばの椅子にこしかけると・・・
不思議んs不思議んな奇妙な話
お月様にはウサギはいるか・・・
白くて長い耳をしてまあるいしっぽがついている
それはウサギだウサギだよ・・・さてはてそれは地球のはなし
お月様にはウサギはいない
もちろんおもちもついてない
それは地球のおとぎ話
ほんとは・・・・運転手の不思議な話がはじまるよ