魔女は風でくるんで運んできた言葉をシチューの中に放り込んでつぶやきました
・・・やれやれ、こんなものでは黒いシチューにはもどらないな~~うさ太に力を貸したりすると必ずシチューは白くなってしまう 白いシチューなんて飲んでしまえばわたしゃオダブツになってしまうよ・・・
魔女は棚のビンをとりました
これにはいざというときの予備の黒い心が詰まっています
ドリームバスの運転手がもってきたものです
一ビン入れるとシチューはなんとかもとにもどりました
クルクルかき混ぜて器に一杯入れ椅子に座るとシチューを飲み始めました
お鍋には魔法をかけたしゃもじを放り込みクルクルまぜさせています
・・・これで居眠りをしてもシチューはこげないね・・
魔女は満腹になりウツラウツラふねをこぎはじめました
お鍋の中ではしゃもじまで居眠りをしているようにユラユラのんびりとシチューをかき混ぜています
ああ~~魔女は気が付いていませんでした
せっかく風を吹かせ運んできた言葉はうさ太の敏感な白くて長い耳に届いてしまったことを・・・