うさ太の家で

うさ太が顔をだし「きにろさん あっパン屋さんも・・・どうぞどうぞ」中でゆう太のかわいい声がしています

運転手は一瞬緊張しましたがきにろに続いてうさ太の家の中にはいりました

「あれ?ゆう太は寝ちゃったよ 今おらと遊んでいたのに」うさ太は青いタオルをそっとかけました

もうすっかりかあちゃんになっています

「きにろさん何をもっているの?」うさ太が聞くと運転手が「このビンをしばらく預かって欲しいんですよ ここは月と同じ環境になっていつからこんちゃんにはとても居心地がいいんですよ」

「こんちゃん?」「わたしの大事なこんちゃんなんだよ」きにろはそっとビンをテーブルにおきました

運転手はビンのふたをとり「さあこんちゃん気持ちいいでしょ」といいました「月と同じってこんちゃんは月からきたの?」きにろが聞くと「そうですよ きにろさんも月からきたのだしうさ太もわたしも月からきたのですよ」

「へ~ということはわたしは月から落ちたってことなのかい?」「そうですね・・・こどもで月から落ちたのはきにろさんだけですね~うさ太のかあちゃんは大人だったしね」「おらのかあちゃんも月から落ちたの?」うさ太はびっくりしました

「わたしのかあちゃんは月にいつのかね?」きにろは期待を持った顔でききました

「う~~~ん、きにろさんにかあちゃんはいないんですよ・・・というより長耳族には親子関係はないんです うさ太とかあちゃんは特別ですね まあうさ太とゆう太も親子だし・・・もう一組いますけどまだそれは・・・」

きにろが泣き出しました「わたしは・・・ひとりぼっちなんだ~~エーンエーン」「きにろさん落ち着いてくださいよ ここにきたのは二人に長耳族の話をしにきたんですよ

話をきけばちゃんとわかりますから」運転手はあわてて言いました「さあさあうさ太にお土産があるんだよ もちろんきにろさんのぶんもありますからね」取り出したのはメロンパンとチョココルネ

「わあうれしいな~ありがとうパン屋さん」うさ太はなつかしいパンにニコニコしました

きにろも泣き止みはじめてのパンに目を見開きよだれをたらしました「まったくきにろさんは・・・ほかにもクリームパンとジャムパンもありますよ うさたはほかのパンには目もくれなかったけどこれもなかなかのものですよ」運転手はミルクももってきていました

「さあ食べながらわたしの話をきいてくださいね

「あれパン屋さんは食べないの?」「わたしはいつも食べていますからね ミルクを飲みながら話をしますよ」

きにろはパクリとチョココルネにかじりつきチョコがニョロっとテーブルに落ちそうになりあわてて手で受けその手をペロリとなめました「アハハきにろさんたら~~」うさ太は笑いながら自分がそうなったときかあちゃんがメロンパンで受け止めていたのを思い出しました

「わたしたち長耳族は月に住んでいるのですよ」運転手はそう言って帽子をぬぎました

クルクルまるまった耳がシュルシュルと伸びていきました

「あれ?」うさ太がその耳を見て首をかしげました

「わたしの耳はパン屋帽子や運転手帽子でいつも押さえつけているから曲がってしまってるんですよ」

うさ太はなるほどと思いながらもやはり耳を見てしまいました

「長耳族は地球で表側と言われる明るいほうに白色族がすんでいます うさ太のかあちゃんのように白くて眼が赤い色をしています そして裏側の暗いほうには黄色族がすんでいます うさ太やきにろさんがそうですね」

うさ太ときにろはポカンとしてパンを食べることを忘れてしまいました

運転手はさらに話をつづけていきました

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