きにろの昔ばなし・・・つづきのつづき

わたしが空を飛んで遊んでいるあいだ魔女ばあちゃんは若返りの薬草をすりつぶし丸薬をつくりビンに詰めていました

若返りの眠りに必要とのことでした

魔女ばあちゃんはシチューに薬草を入れてなかったのでどんどん年をとっているようで心配でたまりませんでした

でも魔女ばあちゃんは笑って「大丈夫だよ わたしはどんなに年をとっても死なないよ ちゃんと若返る方法を知っているからね きにろを一人ぼっちにはしないよ」

一人ぼっちの意味はよくわからなかったけれどわたしは心が落ち着きました

 

そんなある日森のはずれの開発がすすんでスーパーや家が建ちはじめたほうをとんでいきました いろいろ不思議なものを見られるからです

魔女ばあちゃんは気を付けるんだよと何回も言うのですが・・・

「クククククククク」そんな感じが胸のあたりにしました

誰かが呼びかけているような感じでした

強く響くほうを目指してとんで行くと一軒の家の窓のようでした 家の中をそっとのぞきこむと「あっやっぱり魔女さんだ」

そんな声が胸に響いてきました

「わ・わ・たしは魔女じゃないんです」びっくりしてこたえました

「でも魔法で飛んでいるのでは・・・そんな感じがしますよ」「きみは誰なの?」

家の中には人間の男の子と大人とそのあいだにピンクのぬいぐるみのキツネが見えました

「ぼくはぬいぐるみのこんちゃんです」

「ぬいぐるみって話ができるの?」ますますびっくりしてしまいました

「ふつうはできないと思います でもぼくにもわからないけど心で思うと魔女さんには聞こえたようです」

「聞こえたというか感じたというほうがいいかもしれませんよ そこの人間には聞こえないのですか?」

「坊やとママにはわからないようですねぇ・・・もしわかったら怖がってしまうでしょうから・・・」

「わたしと話したいのですか?」「いえいえ・・・お願いがあるのです」

「お願いって・・・」

「わたしに坊やとママが見えるようにしてほしいのです 魔女さんなら魔法でできるのでは」

「魔法って言われても・・・わたしにできるかどうか・・」

わたしは困ってしまいました わたしは魔女ではないし魔法もあまり覚えてないし・・・

「ぼくが死んだら心をあげます・・・ぬいぐるみは死なないでしょうがこの中にいるぼくはいつか死ぬとおもいますから」

「そんな・・・心をもらっても・・・」

「だって魔女さんに願いを叶えてもらったら心をわたすんでしょ?」

なんのことやらさっぱり理解できないわたしは「今日は見えるようになる魔法を持ってないので明日持ってきますね」そういうと帰って魔女ばあちゃんに聞けばわかるだろうと思いました

「はいお願いしますね」ぬいぐるみのこんちゃんはうれしそうに言いました

わたしは不安をかかえ大急ぎで家にむかいました

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