もう一つの出会い

バスを降りるとうさ太はいそいでお店に行き青い小さい長靴を買いました

「そうだ タオルも買って行こう おらが使ったのじゃかわいそうだよね 新しいフワフワのタオルでなきゃね」うさ太はかあちゃんがエプロンを買ったお店にタオルが売っていたのを覚えていました

大急ぎでタオルも買いパタパタと早足で歩いているととてもいいにおいがしてきました

「あっドーナツだ・・・そういえばかあちゃんとよく食べたっけ おいしかったよな~~」

ふと立ち止まっていると「うさ太じゃないか」と後ろから聞いたことのあるような声がしました

いくら聞いたことがあるといってもうさ太には知り合いはいません びっくりしてふりむくと・・・

「だれ?」うさ太は白い長い耳の黄色い肌の青い目をした人を目にしました

「わたしだよ わ・た・し」おかしそうに笑いながらこたえました

「ま・魔女さん?」「そうそう魔女だよ・・・って魔女って呼ばれるのは困るよね わたしにもちゃんと名前があるんだよ き・に・ろ・・・ってね」

「きにろ・・・さん きにろさんって同じなの?」

もちろんうさ太は同族かと聞いたのです

だって・・・魔女はそんなこと言ったことがなかったからです

「そうだよ同じなんだよ わたしだってうさ太たちを見つけたときはびっくりだったよ・・・ドリームバスの運転手がいるんだけどあいつも長耳族であのときはひっくりかえるほど驚いたよ」

「え~~~運転手だんもって じゃ~パン屋さんも・・・」

「パン屋さんも?」「あれ?魔女じゃなくてきにろさんは運転手さんはパン屋さんって知らないの?」

「いや~しらなかったね~・・・いやいやまったく知らないことだらけだよ・・・ところでうさ太はドーナツを買いにきたのかい」魔女は自分も一つ買ってもらおうと聞きました なにしろ外はうろつくことはできてもお金を持ってなにのでよだれをたらしているだけですからね

「えっ違うよ・・・もしかしてきにろさんは今朝のこともしらないのでは?」

「今朝のことって?」

ああ まったくまぬけな魔女は今朝も眠っていてうさ太に起きたすごいことを見逃していたのです

ア・ン・ポ・ン・タ・ン!!

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