月の大事件

かあちゃんと赤ちゃんけむりが時空の穴に吸い込まれたときに生まれた赤ちゃんは白色さんが二人と黄色さんが一人でした
赤ちゃんを抱いた大人たちは大急ぎで筏に飛び乗りました
灰色さんが時空の穴を捕まえて遠くに固定したと聞いてもいなくなったかあ太を思いみんなしんみりしていました
かあ太が赤ちゃんとしばらく地球で暮らすことになったことは安心とともにさみしさでもありました
特にか太を大好きだったうさ太はとてもさみしがりそのぶん新しい赤ちゃんをとてもかわいがりました
そんなある日「きゃ~~~~」うさ太の叫び声が響きました
「ぽん太がぽん太がいないよ~~~」
黄色さんの赤ちゃんがいないというのです「えっ?」筏にいたおとなたちはびっくりしました
「あれれ?わたしのそばで寝ていたはずなのに・・・いないいないよ~~~」「おらとふたりではさんでねていたよね~」
もうひとりのおとながいいました
「こっちには白色さんの赤ちゃんがちゃんとふたりいるよ」別のおとながいいました
おとなたちの間にはさんで寝ていた赤ちゃんがいなくなる?まだ動くこともできない赤ちゃんがどこにいくっていうの?
筏中さがしました 筏の囲いはおとなでもやっと乗りこえられるくらいの高さがあるんです
はうこともできない赤ちゃんがどうやって乗り越えるというのでしょう
灰色さんにもたのんでバリアの外までさがしてもらいました
でも赤ちゃんはみつかりませんでした みんな泣きました 大事な赤ちゃんがいなくなってしまったから
特に黄色族は一人しか生まれなかったので哀しみはすごいものでした
かあ太がいなくなったのに赤ちゃんまで・・・・いったいどこにいってしまったのでしょう

それからしばらくしてから灰色さんが「時空の穴は消えてしまいましたよ 固定したことが原因かもしれません また地球でなにかあれば危険なものがうまれるかもしれないし
相変わらず危険なものが流れてくるのでバリアはもう少し厚くする必要があるかもしれません」
あんなに平和でのんびりとしていた月なのにさまざまな試練がふりかかってくるようになってしまいました

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