長耳族のお話

長耳は月に住んでいます
月の表側は土と岩があるだけです そこには主に白色族がいるのです
裏側も同じような景色ですが地球の赤道の位置には命の森があります
命の森は長耳族にとってほんとの命の森なんですよ
水もない月ではこの森無しでは生きていけないでしょうね
こちら側には黄色族が住んでいるのですがきっちりと区別されているわけではありません
命の森の前の広場で入り混じっていますね 家で眠るときは白色さんは表側 黄色さんは裏側にいきます
長耳の暮らしている所はこのうさ太の家のようにバリアにつつまれています 昔地球人が来たとか来ないとかいわれたことがあったんですが
ほんとだとしてもわたしたちのことはわからなかったでしょう
外から見えないようにするだけでなく実は月から落ちるのをふせぐためでもあるんです
バリアができてからは落ちる者がへりましたね
ただ森の中は見えないアナがあったりするので危険ですからひとりでは行かないようにしています
命の森の上もバリアがあって外からきたものにはみえないのです 長耳族にはうさ太の家が見えるように
命の森も見えます
長耳は命の森から命の糧をもらっています
森の木には白い実がなりそれをとってきておもちをつくのです
木の大きな器におもちを入れ数人が杵でつきます
「そーれ、そーれ、つきましょう 命のおもちをつきましょう そーれ、それそれ、つきましょう ふわふわおもちをつきましょう」
白色さんも黄色さんも仲良くおもちをつき、仲良く分け合って食べるのです
うさ太もお月様からおもちが届いたでしょう?
きにろさんにはわたしがシチューの中に入れてあげてたんですよ(きにろがヘッ?とびっくり顔になえいました)

長耳族には親子関係はないといいましたよね しかも男女の区別もありません
わたしたちは男でも女でもないのです
では赤ちゃんはどこからくるのか・・・それはわたしたちのしっぽに赤ちゃんおもちがたまっていって
それが満杯になるとポトンと落ちるのです そこからおもちを出して器に入れます
これには決まりがあって・・・必ず白色さんと黄色さんのおもちを同じ数だけ入れなければいけません
しかも一つずつでは赤ちゃんはできないのです 白色さんを二つなら黄色さんも二つですね
数があわないときは多いほうのおもちをしっぽにいれたまま眠らせておきます こんちゃんがその状態ですよ
器にいれた赤ちゃんおもちはやさしくやさしく混ぜ合わせます
「そーれ、そーれ、混ぜましょう 赤ちゃんおもちを混ぜましょう そーれ、それそれ、混ぜましょう かわいい赤ちゃん生まれるように」
そうしていると赤ちゃんおもちはフワフワと白い煙になりまわりのひとたちの手の中に集まり赤ちゃんになるのです
(うさ太がゆう太がそうやって赤ちゃんになったのでうんうんと頷きました)
赤ちゃんはおもちの数と同じか一人二人多くなりますね 白色さんと黄色さんの数もだいたい半々になります
カラになったしっぽはまたあしりにつけておきますね もう一回赤ちゃんおもちがたまることもありますが
だいたい一回が多いですね
赤ちゃんはみんなで世話をするのでかあちゃんという感じにはならないのですよ

長耳族は白色族黄色族以外に・・・灰色族がいます

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