水晶玉に・・・うさ太

(かあちゃん、いいお天気だよ)

洗濯もお掃除もすんだし・・・

公園へ行こうね)うさ太はかあちゃんに買ってもらったお気に入りの青いバケツと黄色のシャベルを持ち大好きな」黄色の長靴をはいた

外に出るとピョンピョンはねながらかあちゃんと手をつなごうとして

(おら、ひとりで歩けるよ!!)かあちゃんはそんなうさ太を

ニコニコ笑っていました

(道だって、ほら・・・右見て、左みて・・・)

かあちゃんがウンウンと頷くの見るとうさ太はうれしくてまたピョンピョンはねました

公園のいつものお砂場につくと(かあちゃん、今日こそバケツのお山をつくるからね)

バケツにお砂をギュウギュウつめてエイ、ヤァ、って力いっぱいひっくりかえし・・・ちょっとお山の頭はかけてしまったけどなかなかりっぱなお山ができました

うさ太が自慢げにかあちゃんを見ると・・・かあちゃんはすご~いというように目をいっぱいに見開いていました

かあちゃんのきれいな真っ赤な目がキラキラ輝いていてうさ太はちょっと涙がでそうになりあわてて(お水をくんできて今度はお団子をつくろうね)

うさ太はバケツにくんできたお水の中に砂を入れかきまわしちょうどいい感じになると小さな手でお団子をつくりました

ちょっととげとげがでたけれどうさ太はバケツのお山の上に二つおきました

(今度は三角おにぎりだよ)かあちゃんの手つきをまねてつくったおにぎりはちょっと丸みをおびている三角になったけどお団子と並べてお山の上におきました

(さあ、召し上がれ・・・まねっこでね)パクパクパクうさ太は食べなした かあちゃんもまねっこでパクパクパク食べていつようでした

その後はお山をつくってトンネルをほって・・・トンネルが通じたらかあちゃんと握手をするんだ・・・でもトンネルは通じる前にこわしてしまいました

(あっ、もうお日さまがあんな上に・・・お昼になるから帰ろうね)うさ太はお水でバケツとシャベルを洗い、長靴についた砂も洗い、小さな手もきれいに洗いました

そして、かあちゃんとは手を・・・つながないで帰りはじめました

途中ですれちがった二人連れが・・・

「ねえ・・・あの子この頃ひとりで公園にくるわね、以前はおかあさんと一緒だったえあよね~」

「シッ!!聞こえるわよ・・・ほら、おかあさんって・・・」

そのとき一陣の風が吹きその言葉は運ばれていきました・・・

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