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陽がしずむ

輝いていた太陽

今は静かに落ちて行く

輝きを消しながら陽がすずむ

もうわたしをあたためることもなく

希望をあたえることもない

生きる力もつたえない

陽がしずむ

赤く染まる雲

赤く光る木々

赤く染まる思い

陽がしずむときのまぼろしにすぎない


夏を思う

眩しい日ざしの中で

ゆれる影

差し出した手を振り払ってかけて行く君

夏ははきっと君を燃え立たせているのだろう

穏やかだった春のひかり

君は物足りなさを覚え駆け出したんだろうね

止はしない引き戻しはしない

君の自由な心で自由な翼でかけていけばいい

残されて僕は夏を思う君を思う

まぶしさはいつも君が放っていたひかり

僕にとって君は春のやわらかさ

夏のまぶしさだった


お月さま教えて

お月さまには誰か住んでいたのでは?

お月様はこたえた

以前は長耳族がいたけど今はいない

地球からのわるいものでよごれてしまったから引っ越ししたんだよ

どこに行ったの?

フフフ・・・お月様は笑った

安全なところなんてあるの?

大丈夫・・・安全なところにいるからね

長耳さんたちに会ってみたかったな~

わたしは汚れた地球を見ながらお月様の青白い光を見つめた


雨が降る

雨がふるからきれいな傘が欲しい

雨の中でかけるわけじゃないけどね

夏がくると朝顔が咲くよね