月の世界から地球を見れば一覧

哀しみ・・・

古い友だちに手紙を書いて

返事を待ち焦がれ郵便受けをのぞいていました

もともと返事の遅い人だったから・・・

数日留守にしたり忙しくて確認できなくて・・・郵便受けをのぞいたら手紙がありました

やったー!まちこがれて待ち焦がれていたからうれしくて

でもそれは彼女からではなくだんなさんからでした

ドキッ!!心がゆれなした

その中に書かれていたのは・・・哀しくて哀しくてどうしたらいいの?

ともだちは亡くなっていたのです

もう少し早く手紙をだしていたら・・・

コロナなんて病気がなかったら・・・

彼女はわたしの手紙の届く前にコロナで肺炎になって亡くなっていました

そんなあんまりだよ  大事なともだちだったのに  遠く離れていてもいつも思っていてのに

泣いても泣いても哀しみが消えないよ


Rへ・・・きみの世界

無風の風が吹くきみの世界

心にしか抜かない無風の風

きみの世界の扉をあければ

ぼくのところにも無風の風が吹く

ひとりぼちのぼくのところに

Rはやってきた

なぜ飛ばないの・・・羽のないうさぎ

Rのことばにきみの若さを思う

ぼくはこの世界でぼくでいるかぎり生きていられる

つばさのないうさぎでもふわふわととぶ

Rのところにだってとんでいける

あいつのところにもとんでいった

でももうおわりだ

ぼくは・・・わたしになり・・・死んでいく

きみのような若さのないぼくは

飛翔・・・死だ

Rわすれないよ

やさしいきみを・・・そしてきみの幸せをいのっている


母を思う時

わたしは今も母を思う

忘れることができない

優しいとか暖かいとか甘い思い出はないけど

冷めた目の母はわたしを抱きしめはしなかったけどわたしを外敵からは守ってくれた

わたしがしたいのは母と手をつなぐことだったけど母はそういうことは嫌いだった

手をつなぎあったりからみあってる母子の姿は気持ち悪いとよく言っていた

それはそう感じるのだからどうしようもないよね

きちんと食事をたべさせ寒くないように暑くないように着るものもつくってくれて

大好きなのんちゃんをつくってくれた

これだけでじゅうぶん・・・

何度かくれて泣いたとしても母のことは大好き・・・これを聞くときっと

気持ち悪いって言うでしょうね・・・遠いところにいるおかあさま!!


もう一度会いたい人

もい一度会いたいな~って思う人がいる

小学生のころの友だち・・・

18歳の頃再会した

小学生のころはちょっといじわるなところがあったけど

おとなになった彼女はやさしい人だった

お~ちゃんと呼ばれていた

わたしとはもうともだちではなかったけど今でもなつかしく思い出す

お~ちゃん・・・なっちゃんと結婚したのかな

仲良しっぽく見えたよ

もう一度会ってみたいよ


月が出てやがて・・・

わたしが聞いたことにはこたえない

いやなことは流す

それがやり方

わたしはそれでもいつも聞く

あるいは話す

そうやっているうちにわたしの中からうすれていく痛み

なぜ?

一番聞きたいことを聞いていない

それを聞けばきっと

わたしの前からいなくなる

ずっと日にちを手繰って過去にさかのぼる

そこにいるのは誰?同じ?ちがうの?

どちらでもいい

今ここにいてくれるから

いつまでいてくれる?

死ぬまでとは言わないけれどできればその日まで

そんなことないって知っているよ

月がでて・・・やがて沈んれ行く

この世に永遠のものなんてない